僕は高卒で自衛隊に入隊したんですが、入隊してからの3ヶ月がかなり辛かったので、どのような生活を送っていたかを振り返ってみたいと思います。
※10年以上前なので今は全然違ってるかもしれません。当時の思い出ということで記事にしてみます。
陸・海・空の選択
自衛隊には陸・海・空があるのですが、僕が入隊したのは空(航空自衛隊)です。
なぜ空を選択したかというと、父親が航空自衛官だったからです。子供の頃から父の制服姿を見たり、航空祭(ショー)に行ってたので何となく自衛隊に入ろうと思っていました。
自衛隊に入隊するルートはいくつかありますが、僕は高卒で入れる一般的なルートで入隊しました。筆記試験、適性検査、面接を受けた記憶があります。
入隊後の行先
入隊後は自分の希望する基地に即配属されるとかって思ってたのですが、これが大誤算でした。。。(何も考えてなかった)
入隊直後はまず国内に2つある教育隊のうち、どちらかに配属となり自衛官としての教育を受けることになります。
採用された地域、出身地等を基準にして、入隊先が決まるのですが、基本的に西日本在住の場合は第1教育群(防府南基地)、東日本在住の場合は第2教育群(熊谷基地)に分けられ入隊することになります。
ちなみに僕は防府南基地でした。防府南基地のほうが厳しいと聞いたことがありますが、実際どうなのかは分かりません。
入隊後の生活
入隊後は班分けされ、基地内の宿舎での生活が始まります。
部屋に関しては班の人数にもよると思いますが、僕の場合は6人で1部屋でした。仕切りすらなかったのでもちろんプライベートはありませんでした。
平日は座学や訓練があるので、時間単位でスケジュールが設定されています。
起きる時間、ご飯の時間、お風呂の時間(20分で上がる)、寝る時間は決まっていて他の時間は教育を受けます。
夜に自由時間はあるのですが、入隊して1ヶ月ぐらいは毎日ヘトヘトだったので身の回りのことを済ませたら寝ていたと思います。
ちなみに基地内(宿舎内を除く)を行動するときは毎回2人以上でした。
これは1人が指示役だったからです。「右に進め」「止まれ」のように指示を受けて行動する決まりになっていました。
訓練
色々な訓練がありましたが印象に残っているのは2つです。
・地上戦闘訓練
地上戦闘訓練は、地上から敵が攻めてきたことを想定した訓練です。
意外かもしれませんが、航空自衛隊でも地上戦闘訓練をしました。
この訓練では実際に使われる小銃を持って走ったり、ほふく前進をしました。
泥水の上でほふく前進したり、小銃を頭の上に抱えて数キロ走ったりとかなりキツかったです。。。
ちなみに、ほふく前進は複数種類があるので気になった方は調べてみてください。
・射撃訓練
射撃訓練は実弾を使います。
専用の訓練場で射撃するのですが、実弾を扱うだけあってかなり緊張感がありました。
事前に地上戦闘訓練で空砲を撃っていたので似たようなものだと思っていたんですが、実弾のほうが射撃時の反動が強かったです。
生きていく中で実弾を撃つ機会は無いに等しいので貴重な経験になりました。
教育隊ホームページ
色々書いてみましたがかなり簡素化したつもりです。
辛い瞬間もありましたが、仲間との絆や心身の鍛錬を通じて、乗り越えられました。
細かな部分については教育隊のホームページで詳細を確認できます。
航空自衛隊 第2教育群ホームページ